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子育てがくれるもの

今日は、園だよりはばたき3月号より、園長だよりをご紹介します

 

 

子育てがくれるもの

 

主人と共にロンドンに渡り、ロンドン大学教育研究所で学んでいる時、

私は、第一子を妊娠しました。妊娠の喜びも束の間、すぐに、つわりが始まりました。

食べ物も思うように食べられず、起きられず、寝られず、

それまでの研究、論文の執筆を中断し、

自分のしたいことが何もできず家で寝て過ごす日々が続きました。

薬もなく、良くなる兆しもなく、ただ寝て過ごす日々に、気分も暗くなりました。

 

それまでの私は、自分の好きなことだけをして過ごし、

好きなものを飲んで食べて、好きな時間に読書をし、

自由に旅行し、自分のことだけを考え毎日を過ごしていました。

 

でも、妊娠した瞬間から、自分の思うとおりにはできなくなったのです。

 

 

 

 

それは、それから始まる子育ての序章でした。

 

私たち女性は、自分の中に新たな命が誕生したその瞬間から、

自分以外の事を第一に考える母になります。

それまで自由に過ごした日々は一転、全てが子ども優先の生活になり、

それと同時に自分の事は二の次です。

由に外出できなくなり、自由に時間を使うことができなくなります。

子どもが40度の熱で寝込むと心配で夜も眠れず、子どもが泣いていると、自分が悲しくなる。

感情でさえもコントロールすることが難しくなるのです。

 

 

けれど、子育ては、こんなことも私たちにもたらします。

生まれて初めて、立った、歩いた、お母さんって言った。

一つ一つの子どもの成長の瞬間に触れたとき、

私たちは、今までにない喜びの感情で満たされます。

 

子育ては、その一つ一つが、私たちに、これ以上ない喜びと、充実感、達成感を与えてくれるのです。

自分の全てを捧げたからこそ、得られる感情です。

自分の思い通りにならない生活の始まり”子育て”は、

私たちに人間の中に存在する一番美しいもの、”無償の愛情”を芽生えさせてくれるのです。

 

 

そしてそれは、消えることは決してなく、私たちの命がある限り、一生続いていくものとなるでしょう。

 

淡水幼稚園 園長 豊田彩子

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