話がきける子どもを育てる

今日は園だよりはばたき6月号から園長ページをご紹介します

 

話が聞ける子どもを育てる

 

 

あけましておめでとうございます。

いよいよ3学期が始まりました。

3学期は、次の学年への期待感から子どもたちが大きく成長するとき。

そして、最終学年の年長さんを、いよいよ、小学校に送り出す時です。

 

 

 

以前、私には長い間こんな疑問がありました。

 

「小学校では知識を学ぶ学習が本格的に始まる。

小学校で学ぶその前に、ほかの子どもより早く、園で漢字や計算、たくさん知識を学ばせた方がよいのではないだろうか?」

 

悩んでいた私は、小学校の校長を長く努めた義母にこんな質問をしました。

 

「お義母さん、小学校で伸びる子どもはどんな子どもですか?」

義母の答えは、こうでした。

 

「小学校に入って伸びる子どもは知識がある子でも、知能が高い子でもない。

ちゃんと先生の話を聞ける子どもです。」

 

話を聞けることがいかに大切か。

イギリスと日本の子ども達を比べた興味深い研究があります。

一般的にイギリスの幼稚園では、文字や数をしっかり教えますが、自由保育が基本、椅子に座って話を聞く機会はありません。

一方、日本の幼稚園では、イギリスほど数や文字を勉強しませんが、椅子に座って、先生の話をいつも聞いています。

幼稚園時の学力テストでは、イギリスの子ども達の方がスコアが高いのですが、小学校一年終了時の学力は逆転。日本の子ども達の方が断然に高いのです。

 

 

 

それはなぜか・・・。

 

幼稚園時代から椅子に座って話を聞く習慣が出来ている日本の子ども達。

小学校で行われる“授業”というスタイルをすんなりと受け入れ、効率よく学習効果を挙げることができているからなのです。

脳科学的にも、知識の習得に必要な能力が伸びるのは、7歳くらいから。

その年齢から合理的に、論理的に効率よく知識が入っていくそうです。

なるほど、私も若い頃、世界各国の子どもたちを見てきましたが、世界広しといえ、小学校に入る年齢(学習スタート)がどこに行っても6〜7歳というのは、そのためです。

また、複数の研究では、早期知識教育をした子どもが、小学校中学年くらいから伸びなくなるという結果さえありました。

 

 

 

「幼稚園・保育園で伸ばすのは、先生のお話を聞けるようになる能力」という答えを見つけ、そこから、腰骨を伸ばして(立腰)集中する静粛の時間など様々な取り組みが始まっています。

朝と帰りに行う静粛の時間。園全体に漂う凛とした静けさが、さらに子ども達の集中力を高め、心を落ち着けます。

そして、何よりもそんな瞬間があることで、子ども達の静と動のバランスが保たれる。体育や外で遊ぶ時でさえ、落ち着いて遊び、ハメを外して、けがが少ないのにも一役買っています。

またさらに、年長では、机を小学校のように並べた授業スタイル、3学期最後には、小学校の授業時間に合わせた45分授業を取り入れたり、小学校で決められた時間内(20分間)に給食を食べる練習など、本格的に小学校への準備を行っていきます。

 

 

今では周辺の小学校の先生方から

「淡水の子どもは、お話を聞くのが上手」

といっていただいたり、一年生の最初の参観に行った保護者から

「淡水卒園児は上手にお話を聞いていました!」

と言われるようになり、その成果を実感しています。

 

 

 

大人になるまでの成長を総合的に見据え、今育てるべき事を、今育てる。

それが、子どもたちの可能性を無限大にする。

淡水はこれからも話が聞ける子どもを育てていきます。

 

 

 

淡水幼稚園   園長        

たんすい保育園 理事長  

 豊田彩子

 

 

 

このページのトップに戻る

お母さんは太陽

今日は園だよりはばたき6月号から園長ページをご紹介します

 

 

お母さんは太陽

 

 

日本人はその昔、太陽にとても特別なものを感じていました。

なぜなら太陽のパワーは、すべての動物や植物を育み、命の源となります。

 

私たちは太陽に畏怖を感じ、尊び、国の名前にも国旗にも、太陽(日・日の丸)を入れました。

日本人にとって、太陽はすべてを生み出す特別なものだったからです。

 

 

そんな太陽のことをその空に燃える様子から「かっかっ」といっていました。

 

「かっかっ」→「かか」→「かかさま」→「かあさま」→「おかあさん」

 

そして、その太陽という言葉は、お母さんという意味になりました。

そうです。お母さんこそ、その特別な太陽のようにすべてのものを生み出し、偉大なパワーを持つ太陽だったのです。

 

 

 

今でも、家庭の中で、お母さんは太陽のような存在です。

いつも明るく温かく家庭を照らし、子ども達を照らし、その太陽のような笑顔で家族にエネルギーを与える存在です。

時代が移り変わっても、それは変わることはありません。

 

 

 

子どもを産むと、私たち女性はお母さんになります。

子どもを産むと家族の太陽になるのです。

お母さんにはとても大きな仕事があります。

子育てという一人の人間を育てあげるという長期にわたり壮大で、かつ困難な偉業です

壁にぶつかり、ときにくじけそうになるくらいたいへんな仕事です。

しかしそれはまた、とてもやりがいがあり、これ以上にない大きな喜びと幸せもまたもたらします。

 

 

 

お母さんは太陽。

すべてのものを育むエネルギーとパワー、意味や役割を持っているのかもしれないけれど…。

子育てに行き詰ったり、家族のことで悩んだり、体調を崩すことだってあるかもしれません。

 

私たち母親もいつも明るい太陽でいられるわけではありません。

時には曇り空のときもあるし、嵐が吹き荒れる時も…

いくら偉業を成し遂げる力を持つお母さんとはいえ人間ですから…。

 

 

 

でも、雨の後には必ず晴れが来る。

どんな嵐でも、必ず過ぎ去りその後には太陽が現れる。

太陽が太陽であるある限り、周りを照らしエネルギーを与え続けるように、

私たち母親も、母親である限り太陽であり続けるのです。

どんな太陽でも、子どもや家族にとって、唯一無二のかけがえのない太陽なのです。

 

 

 

無理に太陽にならなくても大丈夫。

私たちお母さんは、その存在自体が、太陽なのです。

だから、大丈夫。

その太陽のパワーを信じて。

人生晴れたり曇ったり。

だからお母さんも晴れ時々曇り。

だけど晴れのとき、最高の笑顔で惜しみなく、

子ども達に家族に思いっきりエネルギーを与えましょう。

 

 

だって、お母さんは太陽ですから。

 

淡 水 幼稚園 園長       

たんすい保育園 理事長  豊田彩子

このページのトップに戻る

成長の花 〜マイナスをプラスに変える魔法〜

今日は園だよりはばたき4月号から園長ページをご紹介します

 

成長の花

〜マイナスをプラスに変える魔法〜

 

 

入園・進級おめでとうございます。

 

春がやってきました。

 

この温かい陽気を待ちわびていたかのように、長い冬を過ごした草木が一斉に花開く季節の到来です。

 

そんな成長を見せてくれる植物同様、春は、子ども達にとって、成長の花が開く時期でもあります。

なんといっても1つ学年が上がりお兄さん、お姉さんになる

。また、新しく園に通い始めるという、建前も外見も、成長をするからです。

だから、親も子ども自身もなんだか成長した気分になります。

 

 

 

でも、実際は、1つ学年が上がったからと言って、そんなにすぐに成長するわけではありません。

親の期待と合わない子どもの現実と、学年が上がる焦りも加わり、

ついつい「もう、年少さんになったのに…」「そんなことしていると年中さんになれないよ!」など、

子ども達にマイナスの言葉を言ってしまうことも。

 

 

 

入園・進級が、子どもを成長させる大きなチャンスになるために…

 

園では、「お兄さんお姉さんになったね〜」「さすが年長さんだね!」

とできることをみつけ、プラスの声掛けをします。

 

1つ大きくなったことにしっかりと自信を持たせることがポイントです。

周りからそんな風に声を掛けられているうちに、なんとなくそんな気分になり、

「年長だから、僕はできる」というゆるぎない自信が、本当に成長するきっかけとなるのです。

 

 

 

 

また、環境の違いに戸惑い、園に登園するのが嫌で泣いている我が子には

「どこが嫌なの?」とマイナスの印象を思い出させるのではなく、

「いいなぁ!園にはこんなに楽しいことがあるんだね。」と是非期待を持たせてください。

 

 

 

私たち淡水スタッフはお子様の成長を全力で応援する応援団です。

新しく始まる園生活。心配なことは何でも園に尋ねてください。

 

春は成長のチャンス、マイナスをプラスの魔法に変えて、

 

そして、SINPAI(心配)をSINRAI信頼に変えて…

 

 

 

春がやってきました。

さあ、私たちと一緒に子ども達に成長の花を咲かせましょう!

 

 

 

淡水幼稚園   園長       

たんすい保育園 理事長 豊田彩子

このページのトップに戻る

子どもを信じて、可能性を感じて…

今日は園だよりはばたき1月号から園長ページをご紹介します
 

“子どもを信じて、可能性を感じて…”

 

我が子のこと、信じていますか?

 

我が子の可能性、感じていますか?

 
 

「どうせ、うちの子は…」

「上の子に比べたら…」

「この子は運動神経がないから…」

 


 

ピグマリオン効果とよばれる、アメリカでローゼンタール博士が行った、有名な実験があります。
子ども達に知能テストを行い、その結果が良かった人
(実は、結果に関係なくランダムに選んだ人)
を担任の先生に伝えました。
その数か月後、ランダムに選んだにもかかわらず、その子ども達だけが成績が伸びていたというものです。

 

それは、この子は伸びると担任が期待を込めて指導を行ったこと、そして、その子もそんな期待を意識することによって伸びようとし、そんな現象が現れたのです。

 

この実験でわかることは、絶対にできる、絶対に伸びると大人が確信をもって接すれば、子どももそれに応え、伸びるということです。

 

淡水幼稚園では、全員が縄跳びを飛べるようになって園を卒園します。
でも、10年前、そうではありませんでした。
跳べないまま卒園する子がいました。
なぜなら、全員が飛べるようになるなんて私たち現場の先生が思っていなかったから、信じていなかったから…。
跳べない子はいくら指導しても跳べないと思い込んでいたからです。


 

今は違います。“どんな子でもできる!!”
ということを私たちは知っています。

だから、子ども達を信じて指導します。
そうすれば、全員ができるようになるのです。

 

 

思い込みって恐ろしい、そして、私たち大人が、“できる!と信じる事”が何よりも大事です。

子ども達に、1日数時間しか接しない先生でさえ、そんな結果が出ます。

毎日寝食を共にする親が子どもを信じていれば、絶対、子どもは結果を出します。

 

 

子どもを信じて、可能性を感じて…。

 

新しい年、子ども達が更に伸びる一年にしましょう。

 



 

淡水幼稚園   
園長       

たんすい保育園 
理事長 豊田 彩子

このページのトップに戻る

人と人とのつながり

今日は、園だより「はばたき」より、主任 安部先生のメッセージをお伝えします



 
「人とのつながり」
 
2015年も1か月を残すのみとなりました。
みなさんにとってこの一年はどんな年でしたか?

毎年感じますが、一年って本当に早い!
幼稚園は季節ごとに行事があるので特にそう感じてしまうのかもしれません。


 
毎日いろんな事が起こります。
子ども達の世界は毎日が新鮮です。

砂場で繰り広げられるままごとは、
「あ〜将来こんな感じのお嫁さんになるんだろうなぁ。。。」
とほほえましかったり、
サッカーをしながら大きな声でパスしあって走りまわってる姿をみれば、
「おっ!しっかりチームの絆ができてるな。。。」
と感心したり、縄跳びを跳びあいこしてお互いに数を数えあったり、

泣いて笑っていろんな表情の子ども達をみます。
時にはおもちゃの取り合いや言い合い、
言葉で上手く伝えられず手が出てけんかしてしまうことも・・・。

 


でも、これは、幼稚園の間でとてもとても【大切な経験】です。

友達を作る(増やす)ための大切な手段だと思います。
その後に知る気持ちがあります。
けんかして仲直りすることでより仲良くなれます。

きちんと双方の話を聞いて、
それぞれが思っていることを教えてもらい、
相手に伝えて、その気持ちをお互い知って・・・

最後は握手で仲直り。
(この握手はひとつの魔法だなと感じます。
さっきまで泣いて怒っていた表情があっという間に照れた笑顔になるのです。
手から伝わってくるぬくもりを感じられるからかな・・・)

 


【心】を感じ取ることができる人は、周りにいる人たちにも目を向け、受け入れ、その人達の事を大切にします。
そして、自分の事も大切にできるはずです。

みんなそれぞれに違った心をもっているからこそ、意見がぶつかってけんかするのです。
仲直りするには、とてもパワーを使います。
人とのつながりは時に面倒を生じることかもしれませんが、決して切り捨ててはいけないものだと思います。
それにかけた時間や想いは間違いなくかけがえのないものになるはずです。

 

自分ひとりより、誰かがいてくれるだけで喜びは倍に悲しみは半分になる!
友達・家族・自分の周りにいる仲間が支えになります。
時には自分が支えてあげることだってできます。



このページのトップに戻る

宝のトンネル

今日は園だより はばたき・みちのり よりそよかぜのページをご紹介します。


宝のトンネル 

〜お母さん10歳になって思うこと〜

 

10年前に長女を出産しました。
今や私も、お母さん10歳になりました。

一番下の子どもが3歳。
やっと4月から幼稚園に入園し、最近、ちょっとだけ、子育てが落ち着いたような気がします。


 

今まで、暗いトンネルの中を全速力で駆け抜けていたのに、
ちょっと力が抜けて、ぼんやりと周りの景色が見えるようになったような感覚です。

 


 

この10年を今思い返してみると、とにかく毎日を必死に過ごしていました。
幼い我が子は、
一時も目を離せず、
一人で外出することもできず、
買い物に連れていくとろくに買い物もできず、
食事をしていても、子どもの世話で慌ただしくかきこむご飯は味も感じず、
何を食べたんだかわからない…。

 

朝、子ども達を起こし、ご飯を食べさせて、身支度を整え、学校や園に送りだす。
仕事を済ませ、家に帰るやいなや、お腹を空かせてなく子どもを脇目にご飯をつくり、ご飯、お風呂を済ませ寝かしつける。
寝た後にその日の後片付けや洗濯をする。
時には寝かしつけながら自分も眠ってしまい、気づいたら何もしないまま朝…
なんてこともありました。

 

毎日毎日が、それだけの繰り返し、本当に毎日をこなすのに精一杯で、
前も見えない、後ろも振り返らずに、出口の見えない暗いトンネルを、何が正しいのかもわからずに、
でも、それでも一生懸命に前へ前へと走ってきたような気がします。

 


 

 

お母さん10歳になってやっと気が付くこと。

 

 

我が子がはじめて歩いた時に見せた嬉しそうな顔、それを喜ぶ私の姿、子どもがはじめて「お母さん」って言ったその声、口にたくさんのソースをつけてニッコリ笑う笑顔、「ママ!」と園にお迎えに行った時に私を見つけた笑顔、
私が10年間必死に進み続けた暗いトンネルは、今振り返るとそれは暗いトンネルではなく、
実は、そんな想い出という宝石がたくさん転がっている、宝のトンネルだったということです。

 

 

暗いトンネルにいる時に、それに気が付いて、そんな宝石を見つけながら毎日を過ごせたら、
きっと毎日が違ったのだろうと、今になって感じます。
(きっとその時に、それはできないのかもしれませんが…)

 


 

今までできなかったけど、これからまだまだ続く子育ての道のり、

宝石探しをしながら3人の子ども達と過ごしていきたい。

 

 

お母さん10歳になる今、そう感じています。

 

淡水幼稚園
 

園長 豊田彩子

このページのトップに戻る

家族のかたち


今日ははばたき・みちのり6月号より、そよかぜのページをご紹介します!


今月は、私の好きな相田みつをさんの詩から、
こんな詩を紹介します。


 

あなたが そこに  ただいるだけで

その場の空気が あかるくなる

 

あなたが そこに  ただいるだけで

みんなのこころが やすらぐ

 

そんな あなたに

わたしも なりたい

 

 

 

お父さんもお母さんも子どもも、

“ただいるだけで、みんなの心が安らぐ”


 

お互いがそんな存在になることができて、
家族は完成するのかもしれません。



 

5月10日は母の日、
そして
来たる6月21日は父の日。


 

家族を振り返る良い機会。

 

一緒に、家族について、考えてみませんか?

 


 

このページのトップに戻る

成長の芽が息吹くとき

今日ははばたき・みちのり4月号より、そよかぜのページをご紹介します!


入園、進級、おめでとうございます。


 

子ども達の中には、新しい環境になじめなかったり、不安になって涙が出たり…

あんなに泣いているのに、園に預けていいの?
それでいいの?


 

後ろ髪をひかれながら、子どもの元を離れ、家に帰る、また、仕事に行く…

そんな毎日で、罪悪感にさいなまれることもあるかもしれません。

 

 

そんな心配の中、子ども達はお母さんから離れて、園で何をしているのでしょうか?

 

お母さんから離れた子ども達。
お母さんのそばでは学べないことを学んでいます。

 

だって、お母さんがいる環境では、決して起きないことも起こるから。

 

それは、今までお母さんがはかせてくれていた靴を、
一生懸命時間をかけて自分で履くことかもしれません。


 

お母さんがいたらすぐに止められてしまう、
心がわくわくするいたずらかもしれません。


 

自分の思っていることを思い切って
大きな声で人に伝えることかもしれません。


 

お母さん以外の人との信頼関係を築いて、
自分の世界を広げているかもしれません。


 

はたまた、お友達とのかかわりが深くなって
初めて起こるケンカかもしれません。


 

でも…、
そんな家ではできない初めての経験が
たくさんできるその環境が、子ども達を大きく成長させます。

 

 

子ども達は、お母さんが楽をしたいから、園に預けられるのではありません。

お母さんたちの元ではできない経験をするために、学ぶために、園に行くのです。

 

人間は大人になるために、いろいろな経験を積み重ねていきます。

そして、その経験の数だけ、人間が深くなります。

いじめられたら、他人の痛みが分かる人になり、お友達から励まされたら、協力という心が成長するのです。

 

 

「かわいい子には旅をさせろ」とはよく言ったものです。

 

子ども達自身のためだけでなく、私たち親だって、少し我が子と離れることで、
我が子のいいところが見えてきたり、我が子の愛おしさが実感できたり、そんなこともありますよね。

 

 

春がやってきました。
土の中で長い冬を過ごした芽が活き活きと息吹くとき、
子ども達の成長の芽も息吹く季節です。

このページのトップに戻る

一番いいとき

今日は園だより”はばたき”より
園長ページを紹介します

“一番いいとき”



最近、私の心に残った文章を紹介します。

 

小さいお子さんのいらっしゃる方々の話題を拝見して
思い出したことがありました。


 

自転車の後ろにつけていた子供用座席のことです。

 

うちの息子は中学生になりましたが、
あの子が小さい頃は今のようにいろんな種類のおしゃれな子供用座席ってあまりありませんでした。
金属製のカゴのような、簡単なものです。


 

息子が小学生になった時、
もう、乗せることはないからと、その座席をはずしたんです。

長く使っていたのでいたるところが錆び付き、
ドライバーを使ってもなかなかはずれない。

 

必死になってはずしながら一息ついたとき、
急に涙が溢れてきました。


私は車の運転が出来ないので、
息子とどこかに行く時にはいつでもこの自転車と一緒でした。


具合が悪くて小児科に行く時、
寒くないようにバスタオルで息子をくるんでここに乗せたな、
幼稚園バスに乗ると気持ちが悪くなるからと、毎日二人で歌を歌いながら幼稚園に向かったな、
春は桜を見上げながら、夏は汗びっしょりになって、
冬はだるまさんのようにモコモコにさせて、
いつも二人、この自転車と一緒だったな・・・。


「ママ、あのね・・・」
「ママ、おなかすいた」

背中から、いつも息子の声がしました。

毎日何気なく、当たり前のようにしていたことがもうできないんだ、
と思ったら涙が止まらなくなりました。

 
早く大きくなればいいのに、
何でも一人でできるようになればいいのに、
早く自分の時間がほしい、
早く・・・。


ずっとそう思っていたはずなのに、本当に寂しかった。
今はどんなに望んでも、あの頃に戻ることは出来ません。
錆び付いたカゴがとても愛しいものに見えました。
長い間、ありがとう。これからもママがんばるよ。
そう言ってさよならしました。


 
 今、子育て真っ最中のお母さん、
毎日大変だと思いますが、今しかできないこと、
お子さんといっぱい思い出を作ってくださいね。

 
 

この文章を読んだとき、
涙が止まらなくなりました。


 

一番下の子が生まれてすぐの時、
片手でベビーカーを押して、もう片方の手で下の子の手をつなぎ、
上の子をベビーカーにつかまらせてのろのろ歩く私に、
「今は大変かもしれないけど、一番いいときよ。」
と50代〜60代の通りすがりのおばさんから何度となく声を掛けられました。

 

けれど、その時の私は、
“一番いいとき”
の意味が全く分かりませんでした。

 

子育て中の私は、あまりに慌ただしくて、
あまりに必死で、今日を早く終わらせることに一生懸命で…。

流行の服を身にまとう独身の友達が羨ましかったり、
付き合いとはいえ、自由に夜にのみに行く主人が恨めしかったり…。

 

早く大きくなればいいのに…
私だって、何回、いえ何百回、いえ毎日、何回思ったかわかりません。

 

 

一番上がまもなく9歳、下の息子がやっと3歳。
私もまだまだ子育て真っ最中。

 

でも、以前に比べると、私の子育てもちょっとだけ落ち着いてきました。
ふとこれまでのことを思い返すと、
大変な思い出より、思い出されるのは子どものかわいい笑顔。
必死だったけれど確かに“一番いいとき”なのかもしれません。

大変ながらも、今を楽しむこと。
笑顔いっぱいの子育てをすること。

 

残された時を大切に、
私も子ども達と思い出をたくさん作っていきたいと思います。

 



副園長 豊田彩子

このページのトップに戻る

静と動

今日は園だより”はばたき”より園長ページを紹介します

“静”と“動”

“静粛の時間“知っていますか?

淡水幼稚園では、毎日、朝と帰り2分ずつ、目を閉じて心を落ち着ける時間があります。
これが“静粛の時間”です。
入園したばかりの年少さんは、なかなかうまくいかなかったのですが、
一学期ももうすぐ終わりを迎えるこの時期、随分と形になってきています。

これは淡水幼稚園で大切にしている“静”の瞬間です。


 
子どもには、生来、“静”と“動”があります。

大きな声を出しながら駆け回り、たくさん笑ったり、友達とはしゃいだり、ふざけたり。
子ども達の本来の活き活きとした、子どもらしい好奇心あふれた表情が生まれる、“動”の瞬間です。

 
一方、虫の大好きな男の子が虫を見つけた瞬間、誰に話しかけられても、気付かないくらい集中する。
これも“静”の瞬間です。



この瞬間こそ、脳がスポンジになる瞬間。
子ども達の脳が何かをグッと吸収している瞬間です。

 “静”の瞬間は子どもの知能の発達に欠かせないものですが、
子どもの場合、“静”だけでは成り立ちません。

“動”という発散の場がないままの“静”は、子どもに苦痛やストレスを与えてしまいます。
“動”でしっかりと子どものパワーを発散し、充実した“動”を過ごすからこそ“静”がうまくいくのです。



 
だから、幼児期には、この2つをどちらも大切にし、バランスよく発達させなければなりません。
“静”と“動”がバランスよく発達すること。
すなわちそれは”理性”が発達するということです。
つまり、自分で“静”と“動”がコントロールできるということです。

子ども達が、大人になるために、社会の一員になるために、欠かせないことですよね。

 
淡水幼稚園では、“静”と“動”、どちらも大切にしています。
晴れた日には、外に出て、思いっきり体を動かして遊びます。
淡水幼稚園が
”元気いっぱいの幼稚園” ”子ども達がのびのびとしている、子どもらしい”
といわれるゆえんです。


 
淡水幼稚園の活動の中には
“静”と“動”とそれぞれの要素をもった活動があります。
それぞれを上手に組み合わせていくこと
。これが、子ども達の更なる集中力を高め、効果を深めるのです。


 
間もなく、夏休みがやってきます
。どんなに聞き分けの良い子どもでも“静”ばかり、おとなしくずっと遊ぶなんてありえません。
だって子どもですから!
だから、しっかりと子ども達の“動”の時間に付き合いましょう。
もちろん、幼稚園の自由登園やアフタークラブを上手に利用するのもOKです!
夏休みはゆっくりと我が子と向き合えるチャンス。
といっても、大変なことも多いですが…。


私も3人の子ども達と何をしようかな…。
 
副園長 豊田 彩子
 
このページのトップに戻る